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映画『デス・ノート/前編』を観た感想です

ストーリーとしては飽きさせなかったです。

名前を書けばその人物は死んでしまうというデスノートを手にした夜神月(やがみ“ライト”と読ませるのかよ!)が、薄っぺらい正義感で犯罪者を次々と殺していく。それを不審に思った警察庁はインターポールの協力を得て、それを犯罪と決め付け威信をかけ犯人捜しに乗り出すのです。

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インターポールの幹部であるLが夜神月と同年代の青年という設定が少年漫画らしい。また警察が犯人を絞り込んでいく過程はかなり大雑把ではあるが、夜神月とLの対決に焦点を絞ったストーリーであるので、ここでは細かく描写することを避けたのであろう。

ただもっと説得力のある絞込み方法は無かったものか原作もそうなのかな?関東地区だけでのTVによる犯人への挑発や、犯罪実行時間から大学生と推理する手段、そして警察内部の情報が漏れていることからの推理と、それなりに楽しめます。

最初は犯罪の無い社会を目指して、犯罪者だけをターゲットにしていた主人公が、追い詰められていくに従って、保身の為にその矛先を追跡者へ向けていく心理が面白いです。

それにしても細川茂樹は兎も角、瀬戸朝香や夜神月の恋人役の香椎由宇が前編で殺されてしまうとは思わなかった。

しかも夜神月はデスノートによって恋人を殺したのだ。ここでも彼の薄っぺらさが出ている。彼の人格というのは、現代人が反映されたものなのだろうか。そう思えることに現在の恐ろしさがあるのです。

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『インサイド・マン』という映画を見た本音の感想

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スパイク・リーはこれで何を描きたかったんだろうと疑問です。サスペンスとしての面白さなのか、反ナチの姿勢なのか、ディテールやストーリー展開に重点を置き過ぎてしまって、彼の本来持つ社会性が薄れてしまったような気がするんです。

しかしサスペンスには特にディテールが大切で、少しでも描き方で手を抜くようなことがあると、途端に作品そのものが陳腐なものになってしまうんです。その意味に於いては合格点じゃないかなと思います。

トリックとしては特筆すべきものは無いが、人質全員に犯人と同じ恰好をさせたり、クライヴ・オーウェン以外犯人の顔を最後まで見せなかったたりと新機軸とまではいかなくても、工夫は随所に見られるんです。

それよりもデンゼル・ワシントンの刑事とクライヴ・オーウェンの心理戦の方が見事です。クライヴの仕掛けにいいように振り回されているうち、彼らが時間稼ぎをしているのではないかとデンゼルは疑問を抱くんです。

そこに襲われた銀行の創設者クリストファー・プラマーに雇われた金と権力を身にまとった弁護士ジョディ・フォスターが絡んで、事件はさらに複雑な様相を見せ始める。

つまりクリストファー・プラマーはナチスに取り入って成した財をもとに銀行を立ち上げ、その証拠となる書類がリストに載っていない番号の貸金庫に保管してあった。しかしそのことは予め犯人グループは調べ上げており、書類は既に犯人の手中にあった。

この三者の絡み合いが見事で、ここに一人でも格落ちするような俳優が配されると、ストーリーはずくずくになってしまっただろうと予想できます。

私はナチのことをもっとセンセーショナルに扱って欲しかったが、逆にそれは物語のスパイスとしてだけに捉えておいて、サスペンス(心理戦)の方を楽しむべきなのかもしれないです。